NECは3月11日、ICタグ関連事業の強化を発表した。ICタグを使ったシステム構築サービスでは、資産管理など、用途に合わせてメニューを用意する。同時に、ICタグ関連システムの構築に使うミドルウエアを用意した。コンサルティングや実証実験の運営受託も手掛ける。同社は昨年5月から「RFID事業センター」を設置し、ICタグ関連ビジネスの開拓を模索してきた。今回から、本格的にシステム構築サービスで顧客の獲得に乗り出す。

 システム構築サービスの第1弾として、まず「資産管理ソリューション」を提供する。パソコンなど企業内にある資産にICタグを付け、不正な持ち出しの防止や、貸し出し管理を実現する。価格は800万円から。今後は、生産工程管理、物流管理、商品管理、リサイクル管理などに向けたメニューを順次提供する。

 システム構築の中核部品として、専用ミドルウエア「RFID Manager」も用意した。システム構築サービスで利用するほか、ミドルウエア単体で販売する。RFID Managerは、異機種リーダー/ライターの違いを吸収しデータを統合的に管理する、タグを定期的に読み取る際の時間間隔を設定する、タグのIDをもとにネットワーク上のデータベースから情報を引き出すといった役割を持つ。単体で販売する場合の価格は100万円から、出荷時期は7月。

 ICタグが実用フェーズに入ることを見込んで、ベンダー各社の動きは活発化している。例えばNTTコムウエア日本ユニシスも、NECのRFID Managerと同様のミドルウエアを最近になって発売した(「日経コンピュータ」3月8日号レポート参照)。

本間 純=日経コンピュータ