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 インターネットVPN(実質的な専用線網)用フリーソフト「SoftEther(ソフトイーサ)」の新版(バージョン1.0)が3月18日、インターネットで公開された。同17日に見つかったOpenSSLのぜい弱性など不具合を修正したほか、Linux版を用意した。

 SoftEtherは、SSL-VPN(SSLは暗号化/認証用のプロトコル)を実現するためのソフトで、筑波大学の学生である登 大遊氏が開発した。「仮想LANカード」というクライアント用ソフトと、「仮想ハブ」というゲートウエイ用ソフトからなる。仮想LANカードから仮想ハブにHTTPS(セキュリティを確保したHTTP)を使って接続し、仮想ハブがそれぞれの仮想LANカード同士の通信を仲介する。通常のWebアクセスでもよく利用されるHTTPSを使うため、ファイアウォールの設定を変更することなく、インターネット側から社内ネットワークに接続できる。

 バージョン1.0では、接続できる仮想ハブを一覧表示する「接続マネージャ」が画面に表示されなくなるなどの不具合を修正した。17日には、SoftEtherでSSLのコードとして利用している「OpenSSL」に、DoS(サービス妨害)攻撃を受けるぜい弱性が見つかったが、これも修正した。

 仮想ハブの稼働プラットフォームも拡張し、Linuxに対応させた。ただし、Linux版については、Windows版(Windows2000/XP/Server2003)に比べて性能、安定性の点で及ばないため、あくまでもテスト用として公開している。なお、動作確認できているLinuxディストリビューションは、RedHat 7.1、同9.0、Vine Linux 2.6。

河井 保博=日経コンピュータ