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 SAPジャパンは4月12日、複数のアプリケーションを統合するための基盤ソフトウエア群の新版「SAP NetWeaver 2004」を出荷した。新版の強化点は、NetWeaverを構成するソフトウエア群の一体感を高めたこと。ソフトウエア群の基盤となるアプリケーション・サーバーを同じバージョンに統一し、構成要素である個々のソフトウエアを同時に出荷することにした。

 NetWeaverは、日本IBMのアプリケーション・サーバー「WebSphere」やマイクロソフトの「.NET」といったSAP以外のアプリケーション環境とSAP製品を統合して利用するためのソフトウエア群。EIP(企業情報ポータル)構築用ソフト「EP」、データ・ウエアハウス構築用ソフト「BW」、Webアプリケーション・サーバー「Web AS」、EAIソフト(企業内システム統合用ソフト)「XI」などで構成される。前版は2003年1月に出荷した。

 NetWeaverを構成する個々のソフトウエアは、これまで出荷時期やバグ修正プログラムの配布時期がまちまちだったが、これらを全て同時に行うようにした。加えて、個々のソフトウエアをまとめて一度にインストールできるようした。同社ソリューション本部NetWeaverソリューションズの菅沼隆太ディレクターは「複数のソフトを“NetWeaver”という一つの製品にみえるようにした」と語る。

 個別ソフトウエアの機能も強化した。BWはSAP以外のデータベースとの連携機能を強化した。今までOracleなどSAP以外のデータベースとのデータ連携にはサードパーティ製品を利用する必要があったが、新版ではSAP製品だけで連携できるようになった。XIには、ICタグのデータをSAP製品に取り込むためのミドルウエアと連携する機能を追加した。

 SAPジャパンはNetWeaver 2004の発表と同時に「SAP NetWeaverパートナー・コンソーシアム」を発足した。現在、300社が参加している。NetWeaverに関する情報を共有したり、NetWeaverと連携するアプリケーションを開発する予定だ。同社ソリューション・マーケティング統括本部長の玉木一郎バイスプレジデントはこのコンソーシアムについて「現在はシステム構築ベンダーが中心だが、今後はソフトウエア・ベンダーにも参加してもらい、NetWeaverに対応した製品を増やしていきたい」と話す。

島田 優子=日経コンピュータ