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 日本IBMは5月10日、新プロセサPOWER5を搭載したサーバー製品の「i5 520」と「i5 570」の2機種を発表した。6月11日に出荷を開始する。POWER5を搭載したサーバー製品はこれが初めて。

 i5は、iSeries(旧AS/400)の新たなブランド名。i5 520(価格は320万円から)はプロセサを最大2個、i5 570(同3100万円から)は最大4個搭載できる。POWER5の動作周波数は1.5/1.65GHz。1.65GHzのPOWER5搭載機の場合、1.3GHzのPOWER4搭載機に比べて処理性能が2倍に向上した。

 i5 520/570では、POWER5搭載を機にブランド名を変えたほか、数々の強化を図った。まず、プロセサを論理的に分割し、1台のサーバーで複数のOSを稼働する機能を強化した。従来は、AIXおよびLinux向けアプリケーションを利用するためには、i5/OS(旧OS/400)上で稼働する仮想マシン(バーチャル・マシン)を使う必要があった。

 i5では、仮想マシンを使わずにAIXおよびLinux向けアプリケーションを利用できるようにした。日本IBM iSeries事業部の花井貢 事業部長は、「これまではi5/OSにトラブルがあると、すべてのアプリケーションに影響を及ぼす可能性があった。今後はそうした事態を回避できる」と説明する。

 プロセサの能力やメモリーの領域を、余裕のある論理区画からそうでない区画に再配分する機能も強化した。予備のプロセサやメモリーを搭載しておき、既存のプロセサやメモリーの再配分では処理が間に合わない場合に、予備を使って安定稼働できるようにした。この機能はi5 570で提供される。

 予備のプロセサとメモリーの課金方法には前払いと後払いの二つがある。プロセサやメモリーをある程度の日数利用する権利を買う前払いでは、管理者が何もしなくてもプロセサやメモリーが追加される。後払いの場合は、管理者が日本IBMに連絡して、予備のプロセサやメモリーを利用するためのコードを入力する必要がある。

松浦 龍夫=日経コンピュータ