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 EMCジャパンは5月11日、HDDを使ったデータ・バックアップ用のストレージ(外部記憶装置)「CLARiX DL700/DL300(写真)」の発売を開始した。雨堤政昭マーケティング本部プログラム・マネージメント部プログラム・マネジャーは、「DLはHDDを使うため磁気テープを使ったバックアップ装置に比べて、バックアップ/リカバリにかかる時間を大幅に短縮できる」という。現在のデータ・バックアップは磁気テープを使うものが主流である。

 DLの特徴は、HDDドライブを仮想的に32台のテープ・ライブラリ装置として利用可能なこと。異なるベンダーのテープ・ライブラリを利用して、データのバックアップを取っていた場合でも管理を一元化できる。「テープ・ライブラリ装置からDLに刷新する場合でも、既存システムの設定や運用のやり方をほとんど変えずに済む」(雨堤マネジャー)。従来使っているテープ・バックアップ用のソフトなども使い続けられる。

 雨堤マネジャーは、「今でもほとんどの企業がテープでデータをバックアップしている。これまでもHDDを使ったバックアップ・システムはあったが、導入や運用の変更が面倒で企業には受け入れられにくかったため、なかなか受け入れられなかったのだろう。DLを使えば従来と同じ操作で運用できるので、刷新に伴う面倒が少ない。需要は大きいはずだ」と見ている。

 DLの最大容量はDL300が12.5Tバイト、DL700が58Tバイトである。データを圧縮して保存することも可能で、その場合の最大容量はそれぞれ37.5Tバイト、174Tバイトである。価格はDL300の場合で2000万円から。

 雨堤マネジャーは、「単純に、同じ容量のテープ・ライブラリ装置と比較するとコストは約3割増になる。だが実際には、バックアップ処理を分散させて高速化するためにテープ・ライブラリ装置を複数用意する企業は多く、こういう企業にはコスト・メリットがあるはず」という。

(鈴木孝知=日経コンピュータ)