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 KDDIは5月27日、PHS子会社のDDIポケットを米投資会社のカーライル・グループと京セラへ売却すると報道されたことについて、「2社とは交渉を進めている。ただし、合意には至っていない」とコメントした。

 DDIポケットはPHS事業を手掛けるKDDIの子会社で、PHSの加入者数で首位を誇る。DDIポケットの広報担当者は、「売却の件はKDDIが経営判断として決めること」とした上で、「KDDIが売却についてカーライルから提案を受けたことは聞いている。ただし、何かが決定したという連絡は来ていない」と語った。

 一方のカーライルは、「現在、KDDIとは独占的な交渉を進めているが、最終結論には至っておらず、正式に話せる段階にはない」としている。カーライル・グループは、1987年に設立した投資会社。会長は元IBM会長のルイス・ガースナー氏である。日本ではADSL(非対称デジタル加入者線)事業者のイー・アクセスなどに出資している。カーライルは、DDIポケットに投資する理由について、「DDIポケットの業績は順調に推移しており、今後も法人向け定額データ通信分野を中心に同社が有する競争優位性を保ちつつ魅力的な成長が見込めるものと高く評価している」としている。

 また、京セラの広報担当者は「新聞に報道されている方向で交渉しているのは事実。最終合意には至っていない。あくまで主導権はカーライル・グループにある」と語った。

鈴木 孝知=日経コンピュータ