日本SGIは、Windowsベースのグラフィックス表示用マシン「SGI VizCluster(ビズクラスタ)」を、7月から出荷する。NEC社製のExpressワークステーションを使い、NECと共同で商品化した。

 日本SGIは、5年ほど前に米国で開発したグラフィックス向けWindows NT機を発売した。グラフィックス市場では日本で一時トップ・シェアをとるほど売れたが、世界では販売台数が伸びなかった。開発費がかかる構成だったこともあって、半年で販売を中止した。

 その後米SGIは独自のハイエンドUNIX(IRIX)機以外はLinuxに集中、Windowsには手がまわらなかった。このためミッドレンジからローエンド分野のグラフィックス用マシンがなかった。今回の機種は日本独自に開発、「捲土重来を期して売り込む」とする。

 負荷分散のためのクラスタ構成が可能(写真は4台構成)。並列処理によって3次元画像・映像のリアルタイム合成が可能になるという。例えば、自動車や機械などの設計検証(デザイン・レビュー)に使う。3次元CADで作成した設計モデルを大型プロジェクタで投影すれば、関係者が「部品同士がぶつかる」とか「これでは手が入らないので組み立てができない」と不具合を指摘でき、高額の試作費用を減らせる。

 価格は300万~1000万円程度。同社のハイエンドIRIX機よりも大幅に安いので、Windows機を部門や関連会社向けマシンとしても販売したいという。

(安保 秀雄=日経コンピュータ)