サーバー機を開発・販売するビジュアルテクノロジーは7月16日、静音設計を施したワークステーションの「VT64 Opteron Workstation 4000 Heatpipe Model」を販売開始した。米AMDの64ビットCPUであるAMD Opteron 800シリーズを最大4基搭載する。価格は、2プロセサの最下位モデルが135万9200円。出荷開始は9月10日である。

 CPUのファンや電源の騒音を少なくするために、ヒートパイプ冷却システムと、ファンレス電源装置を採用した。ヒートパイプ冷却システムは、パイプをCPUなどの周りに配置して冷却し、本体側面から排熱する。電源装置は、反対の本体側面から直接排熱する。これらにより、排熱のためのファンの騒音が少なくなる。

 同社はすでに同性能で静音設計していないモデルを提供しているが、そのモデルの騒音が約50デシベルに対し、今回のモデルは約30デシベルとなる。その分価格は、40万円高い。

 ターゲットとする用途は、研究機関による科学技術計算など。同社の西和彦取締役技術本部長は「何日も続けて処理を実行する計算などを行う研究機関では静音化の要求が高かった」と開発の理由を説明する。

 OSは、64ビット拡張のCPUに対応した「Windows Server 2003 for 64-Bit Extended Systems」を標準バンドルする。ただし製品出荷時には、まだOSはベータ版であり、年末に正式版が出たときに置き換えられる。

 同社は高性能サーバー/ワークステーションにフォーカスした製品展開を進めるが、CPUの方向性について西技術本部長は「64ビット拡張のCPUが主流になる。次はプロセサ・コアを1つのCPUに組み込むデュアルコアに注目している」と述べる。米AMDは来年の半ばに、サーバー/ワークステーション向けのデュアルコアCPUを提供開始する計画である。

森側 真一=日経コンピュータ