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 システム運用プロセスの標準化「ITIL(ITインフラストラクチャ・ライブラリ)」を推進している非営利団体「ITサービスマネジメントフォーラムジャパン(itSMF Japan)」は7月23日、設立後初めてユーザー・コンファレンス「itSMF Japanコンファレンス」を東京・品川で開催した。システム運用担当者など全国から約700人が集まり、人気のセッションでは立ち見が出るほどの盛況ぶりだった。

 今回のコンファレンスでは、基調講演のほかitSMF Japan分科会の活動報告など15のセッションが設けられた。中でも好評だったのは事例研究分科会のセッションだ(写真)。参加者が多く、当初予定よりも広い会場に変更したほどだ。ここでは、ITILに基づく運用体制の確立に成功したP&Gとインテルの事例研究成果が披露された。

 同分科会の副座長を務めるCTCテクノロジーの不破治信氏は、ITILの適用を早期に成功させるポイントをいくつか挙げた。効果が早く得られる分野から適用すること、効果の見えやすい分野から適用すること、いま何が問題になっているかをキーとして導入手順を検討すること--などである。例えば、障害対応に追われているならインシデント管理、運用品質が低下しているなら問題管理からといった具合だ。また、PDCA(Plan-Do-Check-Action)サイクルを確立し継続し続けることの重要性を訴えた。

 itSMFは1991年に英国で設立され、現在は米国、オランダ、デンマークなど10カ国以上に存在する。itSMF Japanは日本での活動団体として昨年5月に設立された。今年6月現在、個人会員97人と団体会員146社が所属している。

目次 康男=日経コンピュータ