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 「最近、当社が日本企業から受注するオフショア開発案件で増えているのは、ERP/CRMパッケージの導入支援。案件の増加に合わせて、パッケージ支援を行う当社の担当者をここ3年で、200人から4000人に増員してきた」。オフショア開発を請け負うインドの大手ソフト会社、ウィプロ・テクノロジーズのサンギータ・シンCMO(最高マーケティング責任者)は、こう語る。

 ウィプロが日本企業から請負う案件の多くは、日本企業の海外拠点にパッケージを導入するというもの。「パッケージ開発の受注を増やすことができたのは、顧客企業の要望に合わせて柔軟にパッケージのカスタマイズに応じてきたからだ」と、シンCMOは説明する。

 シンCMOは一方で、「パッケージやアプリケーション開発・保守案件のなかには、オフショア開発に向くものとそうでないものがある」と指摘する。「顧客企業のシステム利用者と開発担当者との間でコミュニケーションを綿密に取る必要がある案件は、オフショア開発には向かない。むしろ、既存アプリケーションのメンテナンスといったものがオフショアに向く」。

 ウィプロでは1年半ほど前から、顧客企業に対して、どの開発案件がオフショア開発に向くかどうか、コンサルティングするサービスを提供している。「顧客企業の担当者はウィプロがあらかじめ用意した約30の質問項目に答えていくことで、開発・保守作業のうち、どれがオフショアに向いているかどうかを判断できる」とシンCMOは話す。

(西村 崇=日経コンピュータ)