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 投資会社のイデアキャピタルによる、耐火煉瓦を手がける黒崎播磨のシステム子会社「ハリマシステムクリエイト(以下、HSC)」の買収が9月24日に完了した。イデアキャピタルは、黒崎播磨からHSCの株式100%を取得し、増資した。買収金額と増資額の合計は数億円。イデアにとって、ユーザー企業のシステム子会社の買収はこれが初めてのことだ。

HSCの社長は引き続き高野幹彦氏が務める。HSCの高野社長は「システム子会社ではなくなり、将来性の高いプロのIT会社に変革したい」と意気込む。HSCには、イデアの株主であるアビームコンサルティングや伊藤忠商事が、ERPパッケージ(統合業務パッケージ)の導入やWebシステム構築のノウハウを伝えていく。さらにプロジェクトマネジメント力の強化やエンジニア育成も進める。高野社長は「財務面が強化されるので、これまで以上に社員の教育にお金をかけたい」と強調する。

 高野社長は「システム子会社という中途半端な位置づけから脱却でき、かえってすっきりした」と明言。「すでに外販比率が80%ほどあり、親会社依存の子会社ではなかったので、親会社が変わることへの不安もそれほどなかった」と続ける。

 HSCは元親会社だった黒崎播磨向けのシステム開発・保守・運用だけでなく、グループ以外のシステム開発やパッケージ販売といった外販事業も手がけていた。さらにHSC社員約70人はすべて転籍済みだった。「親会社が変わることに抵抗する声は、社員からほとんど上がらなかった」と高野社長はいう。

(戸川 尚樹=日経コンピュータ)