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 「BPM(ビジネス・パフォーマンス・マネジメント)システムを構築することで、全社の業績をリアルタイムできめ細かく管理したいと考える企業が急増している。BPMシステムの構築プロジェクトは、IT部門が経営にかかわる大きなチャンスになる」。こう語るのは、BI(ビジネス・インテリジェンス)ソフト・ベンダーである米ハイペリオンのデイビッド・オデルCFO(最高財務責任者)。同氏はハイペリオン社内におけるBPMプロジェクトも主導している。

 BPMとは、経営戦略に基づいて作成した指標(KPI=重要業績指標)と企業内のシステムから収集した様々なデータを照らし合わせることでビジネスの状況を常時監視し、必要に応じてアクションを起こしたり、経営戦略にフィードバックする一連の活動を指す。CPM(コーポレート・パフォーマンス・マネジメント)とも呼ぶ。

 このBPMをITで支えるのがBPMシステムである。「私が話を聞いたある企業は、業績を管理するために125種類もの指標を使っていた。これらの指標を管理するのはCFOの役目だが、125個の指標を一人で管理するのは不可能だ。BPMシステムの利用が欠かせない」とオデル氏は話す。

 BPMシステムを構築する際には、「CIO(最高情報責任者)率いるIT部門が、CFO率いる財務部門、あるいは経営企画部門などと密に話し合いながら進める必要がある」とオデル氏は主張する。「一つの企業の中には、数多くのシステムがある。BPMシステムを構築するために、これらのシステムからデータをどのように取得するのか。収集したデータをどのように分析し、どう提示すれば、よりよい意思決定につながるのか。IT部門が財務や経営企画部門などと一緒に考えていかないと、解決策は見えてこない」(オデル氏)。必然的に、IT部門は経営と大きくかかわっていくことになる。

 特に米国では、「2002年7月に施行された米国企業改革法(Sarbanes-Oxley法=SOX法)が、BPMシステムの普及を後押ししている」とオデル氏は説明する。「SOX法は、企業の財務資料などに改ざんがないか、企業の財務に異常はないかを継続的に観察することを定めている。そのためには、業績をより詳細にかつ厳密に管理しなければならない」(オデル氏)。

 ハイペリオンはBPMシステムの構築を支援するソフトを販売する傍らで、2001年から自社内でBPMシステムの構築を進めている。オデル氏によると、同社はまず予測ソフト「Hyperion Planning」を導入した。その後、分析ソフトの「Hyperion Essbase」、財務分析・レポーティングの「Hyperion Financial Management」などを導入してきた。データは30分ごとに更新している。「定型レポートを81種類削減できたが、まだ完成したとは思っていない。BPMは常に進化を続けるものだと考えている」とオデル氏は強調する。一連のBPMシステム開発は、20~30人のプロジェクト・チームで進めている。

島田 優子=日経コンピュータ