ベリタスソフトウェアは11月10日、アプリケーション・パフォーマンス管理(APM)ソフトの新版「VERITAS i3(アイスリー)v.7」の販売を開始した。APMソフトとは、アプリケーションの性能を監視して、性能悪化などの問題を検出して、原因を特定するもの。出荷は、英語版が来月から、日本語版は年明けの予定である。

 新版では、アプリケーションの性能に問題が起きる前に予兆をとらえる機能を備えた。通常の状態をデータベース化し、それとの差を分析することなどで、実現する。予兆をとらえたら、管理者に警告し、問題が起きないように改善策を提示する。対処すべき問題点が複数ある場合には、対処しなかった場合に影響が大きい問題から順に示す。

 i3は「Insight」、「Indepth」、「Inform」という3種類のソフトで構成する。Insightでアプリケーション処理のボトルネック部分を特定。Indepthがボトルネック部分の原因を分析して解決策の提示する。Informは、性能に問題が出たときに管理者に警告したり、総合的なレポートを出すためのソフトである。

 ベリタスの朝倉英夫マーケティング本部プロダクトマーケティングマネージャーは、「ユーザー企業の中にはi3の出す改善策に従うことで、1回当たり6時間20分もかかっていたバッチ処理が1秒にまで短縮できたケースもある」という。

 米ベリタスのトム・モルヴヒルAPMプロダクトマーケティング プロダクトラインマネージャーは、「アプリケーション管理を一元化、自動化することで、システムを電気や水道のように簡単に使える環境を提供するユーティリティ・コンピューティングを実現できる」と語る。朝倉マネージャーは、「来年以降、ソフトやハードの設定を自動化するプロビジョニング製品とi3とを組み合わせていく。アプリケーションの性能に問題が発生したときに、問題が根本的に解決するまでは自動的に他サーバーに処理を振り分けるような機能を付与する」と続ける。

 同社は併せて、独SAPの「R/3」、米オラクルの「E-Business Suite」、米マイクロソフトの「SQL Server」といったアプリケーションなど主要なソフトウエア向けに、それぞれのアプリケーション管理に必要なソフトをパッケージ化した「VERITAS i3 v.7アプリケーション対応パッケージ」の販売を開始する。

 価格は、i3が19万1100円(税込み)から。i3 アプリケーション対応パッケージが38万1150円(税込み)から。

鈴木 孝知=日経コンピュータ