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 楽天は11月9日、同社が運営する電子モール「楽天市場」の出店数が1万店に達したことを発表した(グラフ[拡大表示])。1997年5月に13店で開始して以来、7年6カ月目での達成だが、ここまでの道のりは決して順調ではなかった。

 楽天市場は2001年第一四半期までに5000の出店社を獲得したものの、その後、相次ぐシステム・トラブルと退店の増加により出店数は一時減少した。同年10月、それまで一律に月額5万円の年間契約としてきた料金体系を見直し、月額3万9800円で最低3カ月から契約できる「楽天ライト」を導入し、再び成長軌道に乗せた。

 2002年4月には出店料をそれまでの固定料金制から売上高に応じた従量制に改めた。楽天はこれで増やした利潤を元手に、同年夏から大規模なサーバー増設やアプリケーションの改良を実施してシステム・トラブルを減らした。ライバルの「Yahoo! ショッピング」の出店数が2600店あまりなのに対して、楽天は大きくリードすることができた。

 ただし、将来の成長に向けては不安材料が残る。Nielsen//NetRatingsの調査によると、楽天が提供するサイト(rakuten.co.jp)のユニーク・ユーザー(家庭から月に1回以上同社サイトにアクセスする人)は、2000年4月の95万人から今年3月の1088万人へと、4年間で約10倍に増えた。家庭へのインターネットの普及に歩調を合わせて成長してきたわけだが、その普及ペースが鈍りつつあるからだ。

 楽天は今後、仙台の新球団「東北楽天ゴールデンイーグルス(楽天イーグルス)」設立により知名度を上げ、これまでネット・ショッピングを使ったことがない新規顧客の掘り起こしを狙う。

本間 純=日経コンピュータ