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 サン・マイクロシステムズは2005年1月31日から、同社製UNIX OSの新バージョン「Solaris 10 オペレーティングシステム」をWebサイトで無償配布する。Linuxに対抗するため、OS本体を無償としてサポート料を徴収するモデルに転換した。

 自社製プロセサのSPARCと米AMD製プロセサであるOpteronの二本立て戦略を採ってきたサンだが、Opteron搭載サーバー向けのSolarisは、32ビット版しかなかった。そのため、Opteron搭載サーバーの顧客のほとんどは、OSとして64ビット版Linuxを選択していた。今回、64ビット版Solaris 10をOpteron向けにも提供開始し、LinuxからSolarisへの転換を促す。

 製品を無償化し、サポート料を徴収するビジネス・モデルに転換したのも、「Red Hat Enterprise Linuxや SUSE Linuxに対抗するため」(ダン・ミラー社長)だ。さらに、「出荷から5カ月後をめどに提供するアップデート・モジュールで、Solaris 10上でRed Hat Enterprise Linux用アプリケーションを実行できるようになる。Linuxに流れがちな顧客のつなぎとめを図る」(同)。

 11月30日に開催した発表会で同社の末次朝彦専務は、「x86系を含めた270以上のハードウエアをサポートするUNIXはSolarisだけだ。AIXやHP-UXはいずれ消え、Solaris、Linux、Windowsが残る」と見通しを述べた。

 Solaris 10は、ネットワーク処理の見直しなどにより、Solaris 9と比べてWebサーバーで24%、64ビットのJava仮想マシンで158%速度を向上させたという。「DTrace」と呼ぶボトルネック発見機能、セキュアOS機能、障害発生時の自動修復機能、メモリー空間を分割し複数の仮想サーバーを動かす機能などを搭載した。

 サポート料金は、電話サポートがない「ベーシック・サービス」で年間1万4400円(税抜き、以下同)。週5日12時間電話サポートつき「スタンダード・サービス」が2万8800円、週7日24時間電話サポートつきの「プレミアム・サービス」は4万3200円(いずれも1CPUあたり)。CDなどのパッケージに収めた製品も有償で販売する。なお、今回無償化したのは1~4CPUで使える製品のみ。5CPU以上に対応した製品の価格は未定である。

本間 純=日経コンピュータ