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 日本SGIは12月7日、Linuxによる基幹システムの構築を推進する「エンタープライズLinuxソリューションセンター」を設立した。同センター長に、業務分野におけるLinuxの推進団体であるOSDLジャパンの元ラボディレクタである、高澤真治氏を招へいした。「HPC(ハイパフォーマンス・コンピューティング)分野で培ったLinuxのシステム構築には自信がある。この実績を生かし、基幹業務のシステム構築をLinuxで支援していく」と和泉法夫社長は意気込む。

 エンタープライズLinuxソリューションセンターの活動は以下の3点。(1)開発環境を無償で開発者やユーザーのコミュニティに開放し、Linuxを基幹業務に適用する際の課題を洗い出したり、性能を検証する。その成果をユーザー企業に提供する。(2)ユーザー企業に対し、Linux導入のコンサルティングを実施する。(3)ISV(独立系ソフト・ベンダー)に向けた「エンタープライズLinuxテスティングラボ」を2005年1月に設立し、アプリケーションのLinuxへの移植を促す。

 同センターの活動で直接売り上げに結びつくものは(2)のコンサルティング業務だけ。しかも、「他のハードウエア・メーカーのコンサルティングと違い、自社の製品だけで構成したシステムを提案したりしない。システム構築はほかのインテグレータに任せてもよい」(和泉社長)という。「まずは売り上げよりも、Linux市場を拡大することが最大の目的だ」(同)。

 同社は今回のセンター設立を、Linuxを基幹業務へ適用させるための施策の第1弾と考えており、今後複数の施策を通じて売り上げに貢献させていく。第2弾は2005年初頭に、このセンターを核としてインテグレータ数社を集めたコンソーシアムを設立する。

(矢口 竜太郎=日経コンピュータ)