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 SAPジャパンは12月8日、ビジネス・インテリジェンス(BI)・ソフト「SAP Business Intelligence(BI)」の出荷を開始した。SAP BIは同社のミドルウエア群「NetWeaver」から、データ・ウエアハウス構築ソフト「BW」と企業情報ポータル構築ソフト「EP」を分離してパッケージ化した製品。SAPユーザー以外の企業を中心に販売していく。「3年後の2007年には、BIソフト・ベンダーの上位3社以内に入る」と、ソリューションマーケティング本部の三村真宗本部長は意気込む。

 同社はSAP BIを単独製品としてリリースするに当たり、BWのバージョンを従来の3.0から3.5に上げた。3.5版は、CPM(コーポレート・パフォーマンス・マネジメント)に関する機能を強化したのが特徴。CPMは、経営戦略に照らし合わせて設定したKPI(重要業績指標)に合わせてデータを収集・分析し、その指標を管理する一連の活動を指す。

 BW3.5での主な強化点は三つ。第1に、計画立案の機能を追加した。データの分析に加え、分析結果を基に業績を予測することなどを可能にした。他のBIベンダーは、分析ソフトと予測ソフトを別々の製品としている場合が多い。

 第2の強化点は、分析結果の配信方法を増やした。従来は、エンドユーザーが必要なときに参照するプル型のみだったが、BW3.5では管理者が強制的に分析結果を配信するプッシュ型も可能にした。

 第3の強化点は、SAP製ERPパッケージ(統合業務パッケージ)以外のシステムと連携しやすくしたこと。JDBC(Java Database Connectivity)経由で他のデータベースからデータを取得したり、同社製EAI(企業内システム統合)ソフト「XI」を利用して他システムと連携することを可能にした。

 三村本部長は加えて、「他社製品と比べて価格面でも競争力がある」と強調する。価格は、1CPUあたり2000万円。5CPU、1000ユーザーの規模で利用する場合、「SAP BIのライセンス料金は他社の半額程度になる」(同)。このほかに開発者向けライセンスが必要になるが、「価格は数十万円程度」(同)。

 SAPジャパンは、ERPパッケージと同こんする形でBWを400社程度に出荷した。SAP BI単独の販売目標は、来年末までに20社としている。

島田 優子=日経コンピュータ