日立製作所とNECの合弁会社で、ルーター/スイッチを開発・販売するアラクサラネットワークスと、スイッチ大手のアライドテレシスは12月20日、ルーター/スイッチの開発・販売で提携すると発表した。アラクサラは同社製スイッチ「AX7800S」と「AX5400S」を、アライドにOEM(相手先ブランドによる生産)供給する。

 AX7800Sは通信事業者やデータセンターなどの大規模ネットワーク向けスイッチ、AX5400Sは企業や自治体など中規模ネットワーク向けスイッチである。アライドによるアラクサラ製品の販売開始時期は、2005年2月から3月の間になる見込みだ。価格はAX7800Sが970万円から、AX5400Sが380万円から。2005年第2四半期にはルーターの開発・販売についても提携するという。

 日立とNEC以外に販路を広げたいアラクサラと、中大規模ネットワーク向け製品市場に食い込みたいアライドの思惑が合致して、今回の提携に至った。アラクサラの和田宏行社長は、「当社の導入実績が少なかった通信事業者や海外市場での実績に期待している」という。

 アラクサラは、中大規模ネットワーク向けのルーター/スイッチが主力製品。同社は10月1日に業務を開始したばかり。旧社時代に国内大手通信事業者向けの製品開発でつちかった高機能製品と販路を持つものの、売り上げを伸ばすためには他の市場に強いベンダー、インテグレータとの新たな提携が急務だった。

 一方のアライドは、製品単価が数十万円程度の小規模ネットワーク向け製品で高いシェアを誇っているものの、数年前から過当競争で利益が出ない小規模向け製品からの脱却を図ろうと、中大規模向け製品を拡充してきた。同社の高木弘幸代表取締役は、「小規模向けというイメージが強すぎたため、R&Dにかなりの投資をして数百万円クラスの製品をいくつか出したが、売れ行きはかんばしくなかった」と話す。

 今後について、アライドの長尾利彦副社長マーケティング本部本部長は、「通信事業者の中でも、地方のISP(インターネット接続事業者)にはかなりの実績がある。これらの顧客に信頼性の高いアラクサラ製品を提供することで、中大規模向け製品を伸ばす」と気勢を上げる。

(鈴木 孝知=日経コンピュータ)