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 Javaサーブレットを使ったWebシステム開発を手掛けるソフト開発会社の慶が、これまで社内利用してきた開発フレームワークを同業他社などに提供する。

 社外提供するフレームワーク「KSFramework」は、独自の開発方法論と開発標準、開発ツールを組み合わせたもの。同社がウリにする、一般的なシステム・インテグレータの場合の半分以下の期間で開発する“倍速開発”を実現するために自社開発した。

 開発期間を短くすれば総額(人月単価×期間)を小さく見せられるため、顧客からの単価の引き下げ要求を回避しやすくなる、という。ただ、これまでの受注実績では、予算や期間が限られた案件で他社提案と差異化できたり、他社が受注したものの開発が上手く進まず結果的に予算や期間が足りなくなった案件を引き継いだりといったことが、このフレームワークを用いるメリットになるケースが多かった。

 KSFrameworkによって開発期間が短縮できるのは、データベース・アクセスや入力チェック、メール送信などシステム構造を含めて標準化しているため。慶の吉沢和雄常務によれば「例えばオープンソースのフレームワークであるStrutsは、画面を中心としたアプリケーションを一元管理しているだけで、システム構造を定義していない。結果、案件ごとに同じ仕組みの開発を繰り返すことになる」。

 KSFrameworkでは、既存のソフト部品を修正しつつユーザー業務固有の仕組みだけを設計・開発することで、開発量自体を減らしている。320画面を持つWebサイトを22人月で開発した実績がある。「一般には55人月程度かかる」(吉沢常務)という。慶自身はさらに、KSFrameworkを基に、標準順守の徹底、フレームワーク以外の共有部品作成の禁止、エンジニア相互によるコード・チェックによる品質の確保などにも取り組んでいる。

 KSFrameworkの提供形態や料金などは未定。外部提供に向けたサポート体制を立ち上げるなど、準備を急ぐ。

志度 昌宏=日経コンピュータ