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 東芝が、社内情報システムの全体最適化を図るため、EA(エンタープライズ・アーキテクチャ)に取り組んでいることが本誌取材で明らかになった。同社広報は、「昨春からEAの考えに従って、社内システムの見直しを進めていることは事実だ」と認める。ただし、「まだ社内の一つのカンパニで取り組んでいる段階にすぎず、詳細はお話できない」とする。

 東芝は「モバイルコミュニケーション社」や「デジタルメディアネットワーク社」など6カンパニ制を敷く。この中のカンパニの一つで、IT戦略/投資のムリ・ムダ・ムラを省き、ビジネス変化に強いシステムを築くため、EAの考えに基づいた活動を着々と進めている。

 具体的な活動内容は大きく二つある。導入技術/製品の標準化と業務プロセスの可視化だ。「カンパニ内で個々に開発した業務システムを見直し、共通化する」(広報)。さらに、現状の業務プロセスをIT部門と利用部門が共同で洗い出し、誰にでも分かるよう図示している。それを基にあるべき姿を考える。

 EAが、国内で本格的に話題になってから1年以上。EAに取り組む日本企業は着実に増えている。2003年後半からEA活動を始めたトヨタ自動車に続き、松下電器産業は2004年秋に同社版EA「経営ITアーキテクチャ(CITA)」の策定をほぼ終え、全社展開に乗り出している。三井物産もEAの手法を取り入れて基幹系システムを再構築し、2004年11月末に稼働させた。

戸川 尚樹=日経コンピュータ