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 Webアプリケーション・サーバーの大手ベンダー、日本BEAシステムズは1月20日、新バージョンのWebLogic Server バージョン9.0を今年夏から秋にかけて出荷すると、記者向けの説明会で明らかにした。

 新バージョンは開発コードを“Diablo(悪魔)”と呼んでいたもの。「悪魔のように、何度倒しても蘇る、という意味」と同社の伊藤敬チーフ テクニカル ストラテジスト(写真)は語る。

 その名の通り、新バージョンでは可用性や信頼性に関する強化が中心となっている。例えば可用性の向上のために、ディザスタ・リカバリ用機能を強化した。他社のクラスタリング・ソフトとの連携を取りやすくしている。

 さらに、システム稼働中にアプリケーションやAPサーバー自体のバージョンアップを可能にした。また、サーバー障害に関する情報などを視覚化したり、通知したりできる管理機能を備えた。

 信頼性の面では、SOA(サービス指向アーキテクチャ)でシステムを作るうえでの機能を強化した。Webサービスの通信において、正しくメッセージがやり取りされていることを保証するための仕様「WS-ReliableMessaging」を実装。これを実現するための非同期通信ソフトについても、性能を5倍以上高めるなど強化を施した。

 今回の強化は、SOAの基盤ソフトとしての地位を固める動きだ。米オラクルがSOAの強化を全面に打ち出した新バージョンを2月に出荷するなど、競合他社もSOA基盤としての市場を狙っている。SOAの基盤ソフトとしては各社とも標準仕様を採用するため差別化が難しい。今後は開発ツールの動向が注目される。

森側 真一=日経コンピュータ