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 沖電気工業は1月28日、2005年3月期の第3四半期決算を発表した。増収増益で、第3四半期までの累計は、売上高が前年同期比11.7%増の4784億円、営業利益が同69億円増の64億円、経常利益が87億円増の17億円となった。ただし、当期損益は11億円の赤字(前年同期比104億円増)だった。53億円の特別損失が足を引っ張った。特別損失の最も大きな要因は21億円の固定資産処分損である。

 内訳を見ると、「情報」、「通信」、「デバイス」の全分野で増収。情報分野の売上高は前年同期比1.4%増の2292億円だったものの、営業利益が75.7%減の25億円になった。金融業のATM端末で無償保守が増加したことや、プリンタの開発費と販売促進のための先行投資がかさんだことが原因だ。通信分野は通信事業者向けのインフラ構築需要が拡大し、売上高が895億円(29.0%増)、営業利益で26億円(52億円増)となった。デバイス分野は1138億円(18.7%増)、78億円(81億円増)となった。

 通期予想は10月28日の公表値を据え置き、売上高7100億円、営業利益290億円、当期利益100億円とした。ただし、情報分野における金融・官公庁向け事業の競争激化、デバイス分野における価格低下などのリスク要因をかんがみ、「売上高が100億円前後下振れする可能性がある」とみている。営業利益については通信分野での増益期待から大きな変化はないという。

矢口 竜太郎=日経コンピュータ