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 日経コンピュータが主催する「第9回 情報システム大賞」の表彰式が2月2日、東京ビッグサイトで開催された。受賞した7社・団体の代表者や協力ベンダーなど、合わせて100人あまりが出席し、その栄誉をたたえた。表彰式では、小社代表取締役社長の河村有弘が各社・団体の代表者に、記念の盾と副賞(グランプリ賞金100万円、部門賞50万円など)の目録を手渡した。

 情報システム大賞は、優れた企業情報システムを発掘し、その成果を広くIT業界全体に知らせることを目的とした表彰制度。「経営改革賞」、「プロジェクトマネジメント賞」、「先進技術賞」、「保守・運用賞」、「電子政府賞」の5部門賞を選定した。全応募のなかで総合的に最も評価が高いシステム1件を「グランプリ」に選出した。

 今回、グランプリの栄冠に輝いたのは、KDDIの「AICE(ネットワーク事業用システム)」。DDIやKDD、IDO、auの合併後、40も乱立したサブシステムを、概念データ・モデルに基づく新しい開発アプローチを採用して統合した点が高く評価された。

 経営改革賞は、鹿児島大学医学部・歯学部附属病院の「DPCBANK~データウェアハウスによる病院経営分析支援システム~」が受賞した。医師や看護師が各患者の診療内容や入院期間、診療報酬請求額を容易に参照できるようになり、患者に分かりやすいインフォームド・コンセント(説明を受けたうえの同意)の実施や、ムダやムラのない治療を施すことが可能になった点が受賞の決め手となった。

 プロジェクトマネジメント賞は、新光証券の証券基幹業務システム「STAGE」。証券業界において、初めて基幹システムをJavaで再構築するという未経験分野への意欲的な取り組みが評価された。

 先進技術賞は2社が選ばれた。次世代空港システム技術研究組合(ASTREC)の「e-tagを用いた『手ぶら旅行』システム」と、東京三菱銀行の「スーパーICカードシステム」だ。技術の先進性だけでなく、手ぶら旅行はテロ対策、スーパーICカードシステムは偽造カード対策と、社会問題への対策となる面も審査委員の心をとらえた。

 今回新設した保守・運用賞は横河情報システムズの「横河電機基幹システムの保守・運用」が、電子政府賞は三重県の「M-GIS(エム・ジーアイエス)」がそれぞれ受賞した。

 各受賞システムの概要は日経コンピュータのWebページで公開している。詳細は日経コンピュータ2月21日号に掲載する。

松浦 龍夫=日経コンピュータ