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 ソニーは7日、ハワード・ストリンガー副会長の会長兼グループCEO(最高経営責任者)就任、中鉢良治副社長の社長昇格、など経営体制の刷新を発表した。出井伸之会長兼グループCEO、安藤国威社長のほか、ゲーム機・半導体事業をけん引してきた久多良木健副社長も取締役を退任する。新体制には6月22日の株主総会後に正式に移行する。

 ソニーのトップ人事では久多良木氏も後継として有力視されていた。中鉢副社長を社長に選んだ理由について出井会長は「いろんな意見を聞いて正しい時期に正しい判断ができる『グッド・リスナー』だから」と説明した。「よく意見を聞き、若い人の意欲を引き出すことができる」(出井会長)という。

 久多良木氏は4月1日付で「グループ役員」に就任、ゲームビジネスグループを担当する。COO(最高執行責任者)としてのセミコンダクタソリューションズネットワークカンパニー担当と同カンパニーの「NCプレジデント」は中鉢新社長が引き継ぐ。ホームエレクトロニクスカンパニー担当は井原副社長が受け持つ。

 記者会見で中鉢新社長は次世代マイクロプロセサ「Cell」について「投資は必要であり、これまでの路線は変えない。いかに活用するかを考える」として、開発計画に変更がないことを明言した。ただ、半導体全般では「経営の現状を考えたバランスのとれた判断が必要だ」との認識も示した。

今井 俊之=日経コンピュータ