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 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は3月23日、トーヨーカネツソリューションズ(TKSL)など3社と協力して、RFIDの検証施設「HP RFID Noisy ラボ・ジャパン」を設立することを発表した。5月末に運用を開始する。同施設の特徴は、ベルト・コンベヤやフォークリフトなどを備え、実際の工場や倉庫と同じような環境を整備したことである。

 日本HP マーケティング統括本部 インダストリマーケティング本部 三宅信一郎氏によると、「いくつかのベンダーが検証施設を持っているが、電波的なノイズが発生しないような施設ばかり。そこでの検証結果は非現実なため、実地では再度アンテナなどを調整する必要があった」という。そこでHP RFID Noisy ラボ・ジャパンは、千葉県木更津市にあるTKSLの工場敷地内に施設を置くことで、電波的なノイズが発生する現場に近い環境の中で検証できるようにした。

 同施設では、13.56MHzや2.45GHzの周波数を使った従来型のほか、今年4月の電波法改正で使えるようになる見込みのUHF帯(950M~956MHz)RFIDが検証できる。実際の検証は、UHF帯が中心となるとみている。従来型に比べて通信距離が長いうえ、「従来型が数十~数百円だったのに対し、数円程度まで下げられる」(ICタグ関連のコンサルティングを行うアイデックコントロールズの下川孝弘氏)ほどICタグの値段が安いことから、普及が見込めるからである。

 検証の場所は、製造、物流センターの入出荷、搬送・仕分け――の三つの現場を想定する。検証サービスは、期間によって二つに分かれる。2~3日をかけて基本データを収集する短期間集中サービスと、1週間程度で、精度や限界値を検証する精度・限界確認検証サービスだ。料金は、「短期間集中サービスで200万~300万円程度」(日本HP 三宅氏)となる。

 今回の検証は、日本HP、搬送設備の構築を行うTKSL、インテグレータのアイデックコントロールズ、物流センター・コンサルタントのスリーク、の4社で行う。4社は検証サービスだけでなく、検証後の導入も支援していく。日本HPがシステム・インテグレーションを担当。TKSLは施設提供のほか、物流センターの構築ノウハウを提供する。また、アイデックコントロールズとスリークで、RFIDタグの選定や、アンテナの設置、読み書き方法のコンサルティングを行う。

岡本 藍=日経コンピュータ