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 UFJ銀行は今年7月までに、同行の預金口座を開設している顧客を対象に、Webサイトから証券口座の即時開設を可能にする。開設できる証券口座は、UFJグループのオンライン専業証券会社であるカブドットコム証券のもの。

 両社のシステムを連携することで可能にする。「Webブラウザから証券口座を即時に開設でき、開設したその日からWebによる取り引きを開始できるのは国内初」だとUFJ銀行の松本直樹常務(写真)は自負する。これまでカブドットコムの証券口座を開設するためには、顧客とカブドットコムの間で書類のやり取りが必要で、約2週間の日数が必要だった。UFJ銀行のWebサイトからカブドットコムの証券口座を開設できるのは、昨年12月に銀行の証券仲介が解禁になったため。

 証券口座を開設するための作業の流れは以下の通り。まず顧客は、UFJ銀行のWebサイト「インターネットバンキング」にログオンする。メニューから証券口座の開設を選び、申し込む。すると、UFJのシステムが保管していた顧客情報、本人確認データ、印影データなどをXML形式でカブドットコムのシステムに受け渡す。このデータを渡すためのシステムは、同行の口座振替システムの機能を流用して構築する。もちろん、顧客にはデータをカブドットコムのシステムに渡すための了承を画面上で取る。カブドットコムのシステムはその情報を基に、証券口座を開設し、その旨をUFJ側のシステムに伝える。一連の処理は遅くとも数分で完了する。その後、顧客はUFJのWebサイトから株式の売買が可能になる。

 カブドットコムの齋藤正勝社長は「今回の発表内容は、両社のシステム連携の集大成」と語る。UFJ銀行とカブドットコムはこれまでもシステム連携によるサービスの強化に注力してきた。例えば、カブドットコム証券のWebサイトとUFJのインターネットバンキングの間でシングル・サインオンを実現したり、株式の購入金額を自動でUFJの口座から引き落とすようなサービスを展開していた。「すでに両社のシステムを連携させていたからこそ、今回のようなことが実現できる。他社が同じことをしようとすれば、コストも時間もより多くかかるだろう」(齋藤社長)。UFJ銀行が東京三菱銀行と合併したあとも、このシステムは存続する見通しだ。

矢口 竜太郎=日経コンピュータ