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 日本ピープルソフトは4月19日、中堅企業向けERPパッケージ(統合業務パッケージ)「JD Edwards EnterpriseOne 8.11」の出荷を始めた。昨年12月の米オラクルによる米ピープルソフト買収後の初の新製品となる。日本ピープルソフトは、製品と同時に製品ブランド名称の変更も発表。大企業向けのERPパッケージである「PeopleSoft Enterprise」は買収以前と同じ名称のままだが、中堅中小企業向けの2製品には「JD Edwards」ブランドを復活させた。

 今回発表したJD Edwards EnterpriseOneは、2003年8月の米ピープルソフトによる米JDエドワーズの買収以前は「JD Edwards(One World)」と呼ばれていた製品だ。「JD Edwards EnterpriseOneは日本でも導入実績が多く、競争力のある製品。今後も中堅中小企業や外資系企業の日本法人などに売り込んでいく」と日本ピープルソフトの荻矢隆雄プロダクト・テクノロジー統括本部長は話す。

 JD Edwards EnterpriseOne 8.11は250以上の機能を強化した。日本ピープルソフトは、新版と同時に、JD Edwards EnterpriseOneを短期間で導入するために必要なコンサルティングやハードウエアをセットにした「JD Edwards EnterpriseOne Rapid Start」を発表した。JD Edwards EnterpriseOneを日本IBMのサーバー「iSeries」に搭載し、データの設定なども事前に行って提供する。

 Rapid Startについて荻矢本部長は、「競合他社もテンプレートの形で短期導入パッケージを出荷しているが、アドオンもハードウエアも含まれているという点が他社の短期導入製品と異なる」と強調する。日本ピープルソフトによると、Rapid Startを利用すれば導入期間は約50%削減、費用は約40%削減する。提供開始は7月~9月の予定だ。

 日本ピープルソフトはこのほか、大企業向け人事パッケージの新版である「PeopleSoft Enterprise HRMS 8.9」の出荷を開始。HRMS 8.9では、パート社員や契約社員といった非正社員の管理や休暇管理といった機能を追加した。なお、オラクルとピープルソフトの統合は米国などでは完了しているが、「日本法人については、公正取引委員会での承認を待っている状態で統合時期は未定」と米オラクル アジア・パシフィック統括上級副社長のデレク・H・ウイリアムズ氏は話す。既存製品のサポートについては、「1月に発表したように2013年まで継続する」(ウイリアムズ氏)。

島田 優子=日経コンピュータ

4月22日訂正:本文3段落目に「JD Edwards EnterpriseOneを日本IBMのサーバー『iSeries』に搭載し、データの設定なども事前に行って提供する」とありますが、プリインストールはしません。「日本IBMの『iSeries』とEnterpriseOneをそれぞれ最適な設定にして一緒に提案する」の誤りです。まだ本文4段落目の「アドオンもハードウエアも含まれている」とありますが、アドオンは含まれていません。お詫びして訂正します。