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 4月23日午前、朝日新聞社やJR東日本などの企業で大規模なパソコン障害が発生した。原因は、トレンドマイクロのウイルス対策ソフト「ウイルスバスター」向けパターン・ファイルの不具合である可能性が高い。すでに不具合のあるパターン・ファイルは削除済みだが、同社はウイルス対策ソフトの最大手であり、企業だけでなく個人ユーザーへの影響も大きいとみられる。

 問題となったのは、トレンドマイクロが「ウイルスバスター インターネットセキュリティ」、「ウイルスバスター コーポレートエディション」、「Trend Micro Client/Server Security」の3製品向けに、23日7時30分から配布したパターン・ファイル「2.594.00」。3製品のいずれかを搭載し、かつWindows XPでService Pack2を導入しているパソコンにこのパターン・ファイルをダウンロードすると、CPU負荷が高まり、パソコンの動作が著しく低下する。

 その後、パターン・ファイル更新のために再起動を促すウイルスバスターのメッセージに応じて、パソコンを再起動しようとしても、通信できなくなったり、パソコンを起動できなくなったりする。

 トレンドマイクロは同日11時に、問題となったパターン・ファイルを配布用サーバーから削除。代わりに、修整用のパターン・ファイル「2.596.00」を11時から配布している。しかし、2.594.00ファイルをダウンロードした時点でCPU負荷が高まり通信できないパソコンがほとんどであるため、復旧は難しい。復旧するには、Windowsを起動する際に読み込むプログラムを最小限に絞った「セーフ・モード」と呼ぶ方式で起動し、パターン・ファイルを直接削除するしかない。詳細は、トレンドマイクロのWebサイトに記載されている。

 トレンドマイクロは、現在原因を調査中である。本日中に記者発表を行う予定だ。

福田 崇男=日経コンピュータ