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 「仮想化ソフトは、これまで開発やテスト環境で使われることが多かったが、サーバー統合に使われるケースが急増している」。こう力説するのは、米ヴイエムウェアのマイク・クレイビル アジアパシフィック担当 副社長兼ジェネラルマネージャー(写真)だ。

 同社の仮想化ソフト「VMware ESX/GSX Server」は、1台のコンピュータの上でLinuxやUNIX、Windowsといった複数のOSを同時に動かせるようにするもの。これまでは、本稼働しているサーバーを開発やテスト用にも利用したり、複数OSでの稼働を検証するのに使われることが多かった。

 これが、「開発やテストを通じてメリットを体感し、仮想化ソフト活用のノウハウを習得したユーザー企業が、別々のサーバーで動かしているシステムを1台に集中するために使うケースが増えている」(クレイビル氏)というのだ。狙いは、運用負荷の軽減である。「この動きはサーバー台数の増加に悩む大企業で顕著だ」(同)という。国内では塩野義製薬や新生銀行などが同ソフトを用いてサーバー統合を実施している。

 ただし、仮想化ソフトをサーバー統合に用いる際には問題点がある。直接プロセサ上でOSを動かすのに比べて処理性能が出ないことだ。同社は処理速度の向上を図っているが、ここに来て抜本的な解決への兆しが見えてきたと主張する。

 「2大プロセサ・メーカーであるインテルとAMDが、プロセサ自体に仮想化技術を搭載する計画を持っていることが、我々にとって朗報だ」とクレイビル氏は語る。現在、仮想化ソフトが受け持つ処理の一部を、プロセサが肩代わりするようになれば、オーバーヘッドの軽減が期待できる。インテルは2005年中にItanium 2に仮想化技術を搭載、2006年にはXeonにも搭載する。AMDは2006年前半をメドに、サーバー向けプロセサに仮想化技術を搭載する予定だ。ヴイエムウェアは両社への技術協力の意向を表明している。

広岡 延隆=日経コンピュータ