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 りそな銀行と埼玉りそな銀行で5月6日に発生したシステム障害の原因が、ATM(現金自動預け払い機)で動作するソフトの不具合であることが分かった。大型連休を利用して実施した、旧大和銀行と旧あさひ銀行のシステム統合で、旧あさひ銀行のATMで動作するソフトの日付設定にミスがあり、旧大和銀行が発行した融資(キャッシング)用のローン・カードが、2800台に及ぶ旧あさひ銀行のATMで利用できなくなった。

 りそなは現在、旧大和と旧あさひの2系列のシステムを並行稼働させている。一本化に伴う切り替え作業は、大きく二段階で進めることにしており、5月6日までの大型連休に第1弾を実施した。第1弾の内容は、旧大和の商品やサービス、口座データを受け入れ可能な新システム「統合システム」に旧あさひのシステムを刷新することと、これに伴って旧あさひの店舗177店の営業店システムやATMを統合システムにつなぎかえる作業である。第2弾は、5月23日から9月12日までの間に、旧大和のシステムと接続する167店を、店舗単位で5回に分けて統合システムにつなぎかえる。

 システム統合に伴う商品の統廃合で、りそなは旧大和のローン・カードを新しいカードに切り替える。これに対応するために、第1弾の作業で旧あさひのATM2800台を対象にソフトの修整を実施した。旧大和のローン・カードを持つ顧客には、あらかじめ新カードを送付しておき、5月23日からの第2弾の切り替えに合わせて、切り替え日の前は旧カードだけが使え、以後は新カードだけが有効となるようにするはずだった。例えば「梅田店発行のローン・カードは、同店の切り替え作業日である9月12日まで旧カードが使え、同日以降は新カードだけが有効」といった具合である。

 ところが、ATMで動くソフトの日付設定を誤り、旧タイプのローン・カードの利用期限をすべて「5月6日」にしてしまった。このため、5月6日以降、旧大和が発行したすべてのカードが、旧あさひのATM2800台で使えなくなった。

 りそなは現在も、問題の発生した店舗で、旧カードの有効期限を「5月6日」から、それぞれの店舗の統合日に変更する作業を続けている。5月12日までには、旧あさひのATMのうち各店で最低1台は、旧タイプのローン・カードが使えるようにソフトを修整するという。りそな銀行の店舗には現在、旧大和と旧あさひのATMを並行設置している。このうち旧大和のATMでは、これまで通りローン・カードは問題なく使える。

 りそなでは、5月7日の午後4時過ぎにも、旧あさひのキャッシュ・カードが他行のATMで使えない事態が発生した。銀行間のATM提携システム「統合ATM」との接続をつかさどる、旧あさひの対外接続システムにソフトの不具合があったのが原因。原因の詳細は調査中という。このトラブルは同日午後9時前に復旧済みだ。

(大和田 尚孝=日経コンピュータ)