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 システム・インテグレータの東洋ビジネスエンジニアリング(B-ENG)は6月6日、医療機器販売を手がけるムトウ(本社は札幌市)から基幹系システム再構築プロジェクトを巡るトラブルが原因で東京地方裁判所に訴えられていたことを発表した。B-ENGはムトウから、損害賠償金額として9億3400万円を請求されている。この基幹システム構築プロジェクトの当初の契約金額は、約7億円だった模様。

 B-ENGによれば、「ムトウに基幹システムを構築・納入したものの、ムトウは契約解除を主張し、今回の契約に関する債務不履行にもとづき損害賠償請求の提訴に至った」という。一方、提訴したムトウは「詳細については話せないが、(B-ENGから)納入された新システムは利用できない状況で、現在も動かしていない」(広報)としている。

 B-ENGは、ムトウの基幹系システムを日本オラクル製ERPパッケージ(統合業務パッケージ)で構築する作業を請け負っていたものの、プロジェクトが難航していた。当初は2004年夏に新システムを稼働させる計画だったが、完成時期が今年春にずれ込んだ。

 今後についてB-ENGは、「ソフトウェア開発等委託基本契約に従って基幹システムを構築・納入しており、損害賠償責任を負う原因はないと考えている。裁判では当社の正当性を主張していく方針」という。さらに「今回の訴訟で、来年度の業績見通しが変更になることはない」とする。ムトウは「責任の所在については、裁判を通じて、今後明らかにしていきたい」(広報)とする。

戸川 尚樹=日経コンピュータ