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 航空会社や旅行代理店向けに航空チケットなどの予約・発券システムを提供するアマデウス・ジャパンは6月7日、同システムを一般企業が利用するためのパッケージ製品群「e-Travel」を販売すると発表した。世界で、旅行代理店向け予約・発券システムを提供する大手GDS(Global Distribution System)ベンダーは4社ある。日本で一般企業向けにシステムを提供するのは、アマデウスが初めてになる。

 e-Travelは、社内システムから航空チケットや宿泊施設、鉄道、レンタカーなどを予約するためのシステム。これまで、旅行代理店などにのみ提供されてきた各種チケットのコーポレート料金や格安料金などを一覧でき、e-Travelの利用者は最も適切なチケットを選択・予約できるようになる。

 一般企業向けパッケージには、「e-Travelアエルゴ」と「同SAPトラベル・マネジメント」の二つがある。前者は単独の予約システム、後者は独SAP製ERPパッケージ(統合業務パッケージ)のアドオン・ソフトだ。いずれも、旅行代理店社員のような専門知識がなくても、乗り継ぎを含む複雑な旅行区間を指定すると、利用できる便名や料金一覧が表示される。アマデウス アジア本部プレジデントのデービッド・ブレッド氏によれば、「自動車部品メーカーの独ボッシュは旅行代理店に一任していた頃と比べ、出張手配コストを半減させた」という。

 アマデウスは一般企業のほか、これまで同社システムを専用端末で利用していた旅行代理店にもアエルゴを売り込む。また、Webサイトでチケットを直販する航空会社には「e-Travel プラニゴ」という同様のパッケージを販売する予定。

 e-Travelの価格は未定だが、アエルゴ、SAPトラベル・マネジメントとも200万~300万円程度になる模様。加えて、利用料として1件ごとに数百円がかかる。予約したチケットは旅行代理店経由で入手することになり、そのための手数料も必要になる。パッケージ販売のほかに、ASP(Application Service Provider)方式での提供も考えている。パッケージ製品は年内に出荷する計画で、12月末までに10~15社の導入を目標にする。

矢口 竜太郎=日経コンピュータ