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 富士写真フイルムは2005年4月から全社規模のIT防災訓練を始めた。災害などで拠点からデータセンタへのアクセスが不能になる事態を想定し、被害のなかった拠点がオンラインの業務システム抜きで受発注などの通常業務を遂行するというもの。

 5月にはフラットパネルディスプレイ材料事業部を対象に、社員に休日出勤してもらい、実際に訓練した。紙の伝票を流通センターにFAXすることで発注処理し、流通センターでは実際に発送する寸前までシミュレーションする。合わせて、システム復旧後に紙発注した内容をシステムに再入力する訓練も実施した。

 災害などで業務システムが停止しても、生き残った拠点で業務できる体制を作るという意味のほかに、2003年夏から作り始めた災害対策マニュアルの有効性を確認する目的がある。9月までには本社部門で訓練を終え、10月以降は関連会社に広げる。来年度以降は毎年実施する考え。

山田 剛良=日経コンピュータ