PR

 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は6月21日、ブレードPC「HP bc1000 blade PC」を発売した。NAS(ネットワーク・アタッチト・ストレージ)や管理システムなどを併せたソリューション「HP Consolidated Client Infrastructure(CCI)」として、企業向けに提供する。価格は、エンドユーザーが利用する端末を除いて、100台構成で約1400万円から。端末を含めると2000万円程度になる。

 ブレードPCは、専用のシャーシ(エンクロージャ)に収容するブレード状のパソコン本体。エンドユーザーは、同社の「hp t5710 Thin Client」などのシンクライアントを使ってブレードPCに接続。ブレードPC上でアプリケーションを稼働させる。シンクライアントとブレードPCの間は、マイクロソフトのRDP(リモート・デスクトップ・プロトコル)を使って、画面やキー入力のデータをやり取りする。ブレードPCには、Windows XP Professional Blade PC Editionを標準搭載。Blade PC Editionには、1クライアント用のリモート・デスクトップのサーバー機能が標準で含まれる。

 企業は、CCIを導入することで、インストールやパッチ・プログラムの適用など、クライアント・パソコンの管理を一元化できる。エンクロージャにブレードPCを挿入すると、あらかじめ作成しておいたOS/アプリケーション・ソフトのイメージが自動的にコピーされ、20~30分で稼働させられる状態になる。画面設定などのユーザー情報はブレードPC管理サーバーで稼働するActive Directoryで管理。ファイルなどのデータは外部のNASに記録する。このため、通常のパソコンを利用する場合と同様に、ユーザー個別の利用環境を実現できる。また、データを1カ所に集約できるため、情報漏洩対策にもなる。

 CCIでは、ブレードPCのフロントエンドに米F5ネットワークス製のロード・バランサを設置する。これは、エンドユーザーがシンクライアントを起動する際に、空いているブレードPCを動的に選び、利用できるようにするため。接続後は、ロード・バランサがブレードPCとシンクライアントの対応付けを管理し、セッションを維持する。新規に追加、あるいは交換したブレードPCについては、管理ソフトの「HP Systems Insight Manager」が稼働状態を監視し、ロード・バランサに自動的に通知する仕組みである。これにより、導入するブレードPCの数を同時利用者数に抑えられるうえ、ブレードPC本体に障害が発生した場合でも容易にブレードPCを切り替えられる。

 エンクロージャはラック・マウント型の3Uサイズで、1台で20枚、1ラック(42U)で280枚までブレードPCを装備できる。トランスメタ製の低消費電力のCPU(Transmeta Efficeon TM8600)を採用しているため、フル装備しても発熱が問題になることはないという。

河井 保博=日経コンピュータ