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 富士通BSCは、半導体メモリー上ですべてのデータを処理するオンメモリー・データベース製品「Oh-Pa 1/3(オーパ ワン サード)」の出荷を、10月から開始する。ベンチャー企業のターボデータラボラトリーが開発・販売していたデータベース・エンジン「DayDalaboo」に、セキュリティ管理機能や運用管理機能、データ分析ツールなどを付加した。

 Oh-Pa 1/3最大の特徴は、RDBの数倍から、最大で数百倍の超高速検索が可能なこと。「生産管理システムの部品表展開処理で、RDBでは1時間近くかかっていたものを6秒に短縮できた例もある。大容量のメモリーを扱える64ビット・プロセサが一般的になりつつあり、メモリー自体も安価に手に入るようになった。一昔前に磁気テープに格納したデータの一時待避用途として大容量の磁気ディスクが使われるようになったように、今年は半導体メモリーをデータ処理に使う時代の幕開けになるだろう」(富士通BSCの兼子孝夫社長)。

 Oh-Pa 1/3のデータベース・エンジンであるDayDalabooは、ランダム・アクセスができる半導体メモリーの特性を生かしたデータ構造とデータ処理アルゴリズムを採用している。具体的には、表形式のデータを読み込んで、データを「値」と、その「位置情報」に分解する。検索対象データの位置情報を基にデータの値だけを検索できるので、RDBでは必須のインデックスも必要ない。

 富士通BSCは、データ・ウエアハウスやバッチ処理など、大量のデータを一括処理する用途に、Oh-Pa 1/3を売り込む。すでに自動車メーカーや携帯電話会社など、数社が採用を検討しているという。一方、オンライン・トランザクション処理には不向きだという。データをすべて半導体メモリー上で処理するという特性上、電気の瞬断などでデータが簡単に消えてしまう恐れがあるため、コミットやロールバックといったトランザクション処理が難しいからだ。

 Oh-Pa 1/3の価格は1サーバー・ライセンスが3000万円。稼働OSはWindows Server 2003、Solaris8/9、RedHat Linux。

(玉置亮太=日経コンピュータ)