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 NTTコムウェアは7月にVoIP(voice over IP)システムを手がけるNEXIPT事業部を設置して以降、IP電話機やゲートウエイ装置を立て続けに発表した。松尾勇二社長にVoIPに関連する事業戦略を聞いた(聞き手は島津 忠承=日経コミュニケーション)。

--特に注力しているIP電話関連システムは何か。
 ソフトウエア型のIP-PBX(構内交換機)「SS-70V」だ。企業やIPセントレックス・サービスの提供事業者に売り込んでいる。汎用のサーバーで稼働するので,幅広いユーザーに売り込める。

 当社は従来,ユーザーの要望に応じたカスタム・メイド型のシステムを開発してきた。だが,一から作る必要があるため,開発費用が高くなりやすかった。事業部を立ち上げたのは,安価で汎用性が高いパッケージ型システムの開発・販売を強化する狙いがある。

--PBX市場では,NTTコムウェアのブランドは浸透していないが。
 NTTの電話網を運用して培ってきた技術力に加えて,従来型のPBXを販売していない点を逆に売りにしたい。PBXのしがらみがない分,インテグレーションなどの機会で思い切った提案を出せる自信がある。しかも,電話システムを主に管轄する総務部門には,NTTブランドが生かせるはず。心配していない。

--IP-PBXの市場規模をどのようにみているか。

 拡大の余地が大きく,国内市場だけで数千億円規模の需要があるとみている。企業内にはPBXがまだまだ数多く残っているからだ。これから数年間,PBXの更改期を迎えた企業がIP-PBXに置き換えるブームとなるだろう。

 当社としては,市場シェアの少なくとも1割を獲得し,トップ・ブランドの地位を築いていきたい。

##写真撮影 上岡 伸輔