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 米フォーステン・ネットワークスは,2001年に他社に先駆けて10ギガ・ビット・イーサネット(GbE)を搭載した製品を市場に投入したルーター・ベンダー。現在もパフォーマンスの高さには定評がある。2月4日に従来製品よりも小型で10GbEを6ポート搭載できる「E300」を発表した。フォーステン・ネットワークスのマーク・ランドル社長兼CEOに,新製品の特徴と10GbEのマーケット状況を聞いた。(聞き手は山根 小雪=日経コミュニケーション)

--新製品「E300」の特徴を聞かせてほしい。
 イーサネットをアグリゲーション(集約)するルーターだ。レイヤー2スイッチ機能も持っている。従来の製品よりも小型なのが最大の特徴だ。ワイヤー・スピードで10GbEを処理できる高性能さや,高い信頼性を確保するための機能などは上位機種と全く変わらない。

--どういうニーズに応えるのか。
 1Gビット/秒を超える帯域が欲しいが,複数のGbEを束ねて運用するのが面倒だと考えるユーザーがターゲットだ。こうしたユーザーには,従来製品よりも10GbEのポート数が少なく安い製品が適している。2003年に入ってから小型機種を要望する声を通信事業者や企業ユーザーから聞いていた。
 当社の製品は,高性能と低価格が“売り”だ。例えば,米ジュニパー・ネットワークスと同程度の機種と比較すると1/3程度の市場価格になっている。

--ルーターやスイッチの信頼性は通信事業者が専用線で使う機器に比べて低いイメージがあるが,通信事業者が満足できるレベルか。
 通信事業者の機器に負けないアーキテクチャにしてある。スイッチ・ファブリック,コントロール・プレーン,電源,ファンといったハードウエアはすべて冗長化。回線を収容するポートに障害が発生しても,トラフィックを落とさない仕組みだ。

--スイッチやルーターの場合,障害が発生しやすいのはハードウエアよりもソフトウエアだと思うが。
 ソフトウエアに障害が起きてもトラフィックは落とさない。ソフトに障害が発生してもパケットの転送を続ける「ヒットレス・フォワーディング」をサポートしている。さらに,「グレースフル・リスタート」にも対応。米シスコ・システムズや米ジュニパー・ネットワークスなどの機器と相互接続しても稼働することを確認している。
 競合他社も2004年中の対応を目指して躍起になっているが,現時点で実装しているのは当社だけと自負している。

--新製品で企業も取り込んで行くと言うが,企業ネットワークに10GbEは浸透しつつあるのか。
 北米では,大手金融会社や製薬メーカーなど一部の業種に限られてはいるが,企業ネットワークで10GbEが使われ始めている。価格は1年で約半分になった。現状のポート単価は3万ドル程度だ。
 そもそも企業は償却期間中に新規の投資をしない。2000年問題でサーバーやパソコンを入れ替えた多くの企業には,今年,来年あたりにリプレースのタイミングが訪れる。次期ネットワークでは,10GbEを導入する可能性が高い。
 日本では企業が10GbEを使うところまでは来ていないと聞いている。ただし,これまでの傾向から北米に1年遅れて同じトレンドが来る。2005年くらいから日本企業にも10GbEの導入が始まると見ている。