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 プロロジックス・ソフトウェア・ソリューションズ(Prologix Software Solutions)は“ソフトウエア大国”インドのベンチャー企業。設立は1999年。コンピュータと電話を連携させるコンピュータ・テレフォニ関連技術の開発や関連システムの構築に取り組むなど,高い音声処理技術を持つ。その集大成として,ソフトウエア・ベースのIP-PBXを開発。IP電話先進国,日本でのビジネスに乗り出す。同社社長のビブー・アガルワル氏に戦略を聞いた。(聞き手は市嶋 洋平=日経コミュニケーション)

--日本市場への取り組みについて教えてほしい。
 4月に日本法人を設立し,市場の開拓に本腰を入れる。特にIP-PBX用のサーバー・ソフトウエア「TelePro IP-PBX」の販売・サポートに注力する。目標は今年9月までに1億円の売り上げ。
 日本には,2~3人のインド本社の技術者を常駐させる考えだ。インターネットを経由してリモートでのメンテナンスも可能だ。
 今のところ,インド,米国,ブラジルなどで6件の採用実績がある。

--日本にはすでに多くのIP-PBXメーカーがあり,導入事例も多い。その中でどのように差別化を図っていくのか。
 日本のIP電話市場は,まだこれからも伸びる。
 次の二つの“武器”で差別化を図りたい。一つは音声処理技術。TelePro IP-PBXは音声とアプリケーションの連携システムを構築するのが容易だ。例えば,顧客など外部からの問い合わせに対する自動応答システムがある。XMLベースの音声タグ仕様であるVoiceXMLを使う。VoiceXMLはWeb技術の標準化をしているWorld Wide Web Consortium(W3C)で策定しているもので,当社は同技術を活用したシステムで多くの実績がある。
 二つめが導入コストの大幅ダウン。TelePro IP-PBXはLinuxのサーバーにインストールして使う。Windowsに比べて,OSのライセンスやサーバーなどハードウエアへの投資を抑えられる。
 最大のポイントがTelePro IP-PBX自体のソフトウエア・ライセンス料だ。日本だけ,サーバーの台数に制限がない”フリーコピー”というライセンスを戦略的に設定した。

--“フリーコピー”とはどういうライセンス体系なのか。詳しく教えてほしい。
 ユーザーが一度ソフトウエアのライセンスを購入すれば,その後はサーバーが何台であろうと自由にインストールして使えるというものだ。SIベンダーであれば,抱えている複数の顧客のサーバーにインストールできる。大企業であれば,グループのサーバー群に導入するために購入してもいいだろう。フリーコピーのライセンス料は3000万円を予定している。

--小規模ユーザー向けのライセンスはないのか。
 当然ある。1サーバー当たり100万円弱のライセンスも用意している。単純計算で30サーバー以下のユーザーであれば,こちらの方が得だ。
 いずれのライセンスも,IP電話機やパソコンなど接続する端末数は問わない。ただし処理能力から考えると,1サーバー当たり1000ユーザー程度に抑えるのが得策だと思う。

--日本では,IP電話とアプリケーションを連携させて生産性向上を図ろうという動きが本格化し始めた。具体的な機能や取り組みがあったら教えて欲しい。
 前述のVoiceXMLを使った外部のアプリケーションとの音声連携がある。
 このほか,米マイクロソフトのグループウエア・サーバー「Exchange Server」とのメッセージ連携をオプションで用意している。一般にユニファイド・メッセージ・システム(UMS)と呼んでいるものだ。
 まずTelePro IP-PBX上で録音したメッセージをExchange Serverに送信し格納する。このメッセージは外部から特定の番号に電話をかける,インターネットなどからExchange Serverにアクセスする,などの手段で聞くことが可能だ。米IBMのグループウエア,ノーツ/ドミノには対応していないが,ニーズ次第では考えたい。