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 イスラエルのラドビジョンは,ビデオ会議システムやそのシステム開発キットの大手。今後は第3世代(3G)携帯電話でのビデオ会議や動画配信に向けたソリューションに注力していくという。“携帯電話先進国”の日本での営業を強化するため,年内には日本法人を設立する。同社のエリ・ドォロンCTO(最高技術責任者)に日本での戦略と3G携帯における動画通信の今後について聞いた。(聞き手は白井 良=日経コミュニケーション

――来日の目的は。
 当社はこれから携帯電話事業者やサービス・プロバイダ向け事業を本格展開していく。この分野では日本の存在は見逃せない。今回の来日は,顧客になる見込みのある日本企業にリクエストを聞くためのもの。我々が提供したいのは,3G携帯電話によるビデオ会議や動画配信のためのシステム。欧州では2002年にこの市場に参入しており,ハチソン3Gオーストリアなどの大きな携帯電話事業にも導入している。

――3Gでのビデオ会議システムを実現するための品揃えは。
 一つは,音声や画像の符号化方式や伝送プロトコルを変換する「SCOPIA」シリーズと呼ぶ製品だ。例えば3Gで使われているビデオ会議/電話規格である「3G-324M」を,IPネットワークで使われる「H.323」や「SIP」(session initiation protocol)に相互に変換できる。今週,香港で開催中の「3G World Congress」で発表した。
 携帯電話事業者やサービス・プロバイダがこの製品を導入すれば,携帯電話とパソコンでビデオ会議ができるようになる。またIP網を介したビデオ会議が可能になるので,海外ともつながる。海外での具体例としては,英国のBBCが携帯電話に付属のカメラを使ってニュースを生放送したことがある。
 ビデオ会議が身近になるという利点もある。パソコンを使ったビデオ会議では,設定が難しく年配の方や子供が使うにはハードルが高い。しかし携帯電話ならば,ボタンを押すだけでいい。

――動画配信のソリューションは。
 「Video Media Server」と呼ぶストリーミング配信用のサーバーを年内にアナウンスする。特徴は,様々な方式の動画を集めて配信すること。従来,帯域や動画像の符号化方式,伝送プロトコルごとに異なるシステムが必要だった。しかしVideo Media Serverを使えば,そうした異なる方式の動画を一つのサーバーでまとめて扱えるようになる。