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2000年10月にオープンした「ファミマ・ドット・コム」は,ファミリーマートが約150億円もの資金を投入する大規模サイト。iモード対応の携帯電話や,店舗に設置するマルチメディア端末からもアクセスできる。システム開発はアウトソーシングを徹底活用し,約5カ月という短期間でサイトの開設にこぎ着けた。

(中川 ヒロミ)

システム構築を指揮したオペレーション部システムグループの北野隆リーダー

ファミマ・ドット・コムで稼働中のWebサーバー「Sun Enterprise Server 450」

 ファミリーマートのECサイト「ファミマ・ドット・コム」(www.famima.com)は,ファミリーマート店舗が扱わない商品も取りそろえた人気サイトだ。運営するのはファミリーマート,伊藤忠商事,NTTデータなどが共同で2000年5月に設立したファミマ・ドット・コムである。

 販売する商品は,食品,衣類から書籍,パソコン,家電製品,興行チケット,旅行パックまで幅広い。特に会員制の「ファミマ・クラブ」に登録すると,人気アーティストのコンサート・チケットを先行予約できる特典が好評。2000年10月30日の開設以来,わずか4カ月で30万を超える会員を獲得した。

 この増加ペースは,他の人気サイトと比べても極めて順調。例えばトヨタ自動車の「GAZOO」は,約70万人の会員獲得に約2年かかった。

 アクセス数も順調に増えている。「多い日には1日に約5万人がアクセスし,ページ・ビューは約70万」(ファミマ・ドット・コム オペレーション部システムグループの北野隆リーダー)にも達している。

 パソコンのWebブラウザからのアクセスのほか,2001年2月にはNTTドコモのiモード端末向けサイト「ファミマi」も立ち上げた。さらに2月から店舗にマルチメディア端末「Famiポート」を展開しており,3月中に1500店に設置する計画。Famiポートからも,ファミマ・ドット・コムの商品を購入できるようにする。購入した商品は,ファミリーマート店舗や宅配便で受け取れる仕組みだ。

 ファミリーマートがECサイト事業にかける期待は大きく,2002年2月期までにシステム構築費に約150億円もの資金を投入する。将来は,ファミリーマートの売り上げの柱の一つに育てたい考えだ。2年後の2003年度には200万人の会員と,600億円の売り上げを見込んでいる。

アウトソースを活用し5カ月で開設

 ファミマ・ドット・コムがシステム構築で最も重視した点は,「信頼性を確実に確保した上で,サービス開始を予定していた2000年10月に間に合わせること」(北野リーダー)。会社が発足した5月から,サイトがオープンする10月までは5カ月間しかない。さらにシステム担当社員は,たった4人。そこで,当初の方針でもあった外部リソースの活用を徹底させた。

 まず,Webブラウザ向けのシステム構築をNTTデータ,運用管理はCRC総合研究所に委託した。iモード向けのシステム開発と運用管理は,実績があるサイバードと日立ソフトウェアエンジニアリングに依頼。さらに,既存のシステムやパッケージを使うことで,開発期間を短縮した。

※全文は,日経コミュニケーション2001年3月19日号をご覧下さい。

図 「ファミマ・ドット・コム」のシステム構成は大きく3種類に分かれる
パソコンから接続するWeb サイト「ファミマ・ドット・コム」,iモード向けの「ファミマi」,マルチメディア端末「Famiポート」向けでシステムが分かれている。ファミマ・ドット・コムのシステムは開発をNTTデータ,運用をCRC総研,ファミマiのシステムはサイバードと日立ソフトに開発・運用を委託。CRC総研と日立ソフトのセンターに機器を設置してあり,機器のほとんどを2重化している。Famiポートでの注文は,ファミリーマートがトヨタ自動車などと設立したシステム開発・運用会社「イープラット」のシステムを活用する。

 本記事は日経コミュニケーションからの抜粋です。そのため図や表が一部割愛されていることをあらかじめご了承ください。