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 「.com」,「.net」,「.org」に並ぶ,新しい一般ドメイン名(gTLD)の登録管理組織(レジストリ)の選考に,国内からKDDIが立候補したことが明らかになった。KDDIは,世界中から登録できる新しいドメイン名として「.biz」,「.home」の2個を追加することを提案。その運営にあたる準備を進めている。

 KDDIでは今回の立候補に向け,2000年4月から準備を進めてきた。6月には,ドメイン名の運用管理を目的とする関連企業のKDDインターネットソリューションズを設立。今回の提案書もこの関連企業を通じて提出された。「.biz」「.home」の二つの文字列は,汎用性の高いイメージを与えることを目的に選定したという。KDDIは,既に広く使われているcomドメインなどと同列に利用されると想定している。

 ドメイン名に新しい文字列を追加する動きは,「ICANN」(internet corporation for assigned names and numbers)が進めているもの。ICANNはドメイン名やIPアドレスなどのインターネット資源を管理する非営利組織である。追加する文字列,運用方針などの提案を含め,新ドメイン名の運営を委任する企業の立候補を2000年8月1日から募っていた。

 締め切りとなった10月1日までには,世界中から50社前後の立候補があった。海外では,ネットワークOSベンダーの米ノベルや,携帯電話機メーカーのフィンランドのノキアなども名を連ねている。現在,comドメイン名などの登録を受け付ける認定業者(レジストラ)も,米アフィリアスという共同組織を作り,他の企業と同列に立候補。「.web」「.site」「.info」の三つを提案した。アフィリアスには,日本からもインターキューが参加している。

 ICANNは今後,各社から提案されている運用方針の選考過程に入る。10月15日まで一般ユーザーから提案書に対する意見を受け付け,11月20日以降に新しく追加する文字列と,それを運営する企業の選考結果を発表する。選考に残る企業の数などは明らかにされていない。12月からは,選考に残った企業と細かな運用規定などの協議に入り,最終的な運用スケジュールを年内にも発表する。新しいドメイン名が実際に利用できるようになるのは,早くても2001年前半になる見通し。

(滝沢 泰盛=日経コミュニケーション)