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 MCI ワールドコム・ジャパンは,2001年第1四半期にも,ソフト・スイッチ技術を用いたVoIP(voice over IP)の卸売りサービスを国内インターネット接続事業者(プロバイダ)向けに提供することを明らかにした。

 ソフト・スイッチとは,IPネットワークを電話用中継交換機として利用する技術。IPネットワークを持つ通信キャリアは,高価な電話交換機を使わなくても,IPネットワークそのものを電話交換機のように利用することで,電話サービスを提供できる。

 ワールドコムは,IPネットワーク上に電話網とIP網を接続する「VoIPゲートウエイ」と電話回線を設定する機能などを装備する「コール・エージェント」を設置し,これらを連携させる。プロバイダは,ワールドコムがこれらの設備を使って構築した“IP網型電話網”を利用することで,エンドユーザーに割安な電話サービスを提供できるようになる。サービスの詳細は現段階では不明である。

 インターネット関連技術の標準仕様を作成するIETF(internet engineering task force)は,ソフト・スイッチ技術を「MEGACO」(media gateway control protocol)として標準化済み。関連製品は,すでに米シスコ・システムズや米ルーセント・テクノロジーズなどがすでに出荷している。

 ワールドコムは,さらにソフト・スイッチを,ダイヤルアップ型のインターネット接続サービスや企業向けのATM(非同期転送モード)サービスやFR(フレーム・リレー)サービスなどにも用いる考えである。その実現方法は,まだ明らかになっていない。

 ソフト・スイッチは,すでに米レベル3コミュニケーションズなどが米国の中継電話サービスの実現技術として利用している。日本テレコムも,同社のIPバックボーンおよびシスコのソフト・スイッチ技術を用いたVoIPサービスの提供を準備中である。

(米田 正明=日経コミュニケーション)