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 KVHテレコムが11月に,東京都内の企業向けに専用線サービスを開始することが明らかになった。同社は,米国投資信託グループであるフィデリティ・マネジメント・アンド・リサーチの一部門であるフィデリティ・ベンチャーズが設立した外資系の第一種電気通信事業者。10月18日に認可申請を終え,順調に行けば11月1日にもサービスを始める。

 今回開始する専用線は,速度によって大きく4種類のサービスに分かれる。(1)64kビット/秒と128kビット/秒の「ディジタル専用線」,(2)1.5Mビット/秒の「高速ディジタル専用線」,(3)45Mビット/秒の「超高速ディジタル専用線」,(4)10Mビット/秒の「イーサネット専用線」---である。10Mビット/秒品目は,インタフェースに10BASE-Tを採用した。

 月額料金は,基本回線料として,64kビット/秒が2万5000円,128kビット/秒が3万4500円,1.5Mビット/秒が12万円,10Mビット/秒が27万円,45Mビット/秒が60万円である。このほかに,回線終端装置利用料金が1000~2万円になる。

 これらの料金は,「20km程度以内」のもの。ただし,同社のサービスは,主に都心部のビジネス・エリアに限って提供されており,通信距離は最大でも20kmにとどまるため,現状は均一料金で提供される格好になる。料金水準は,NTT東日本のディジタルアクセスの「15km未満」の品目と比べた場合,およそ1割から2割安といった程度だ。

 提供エリアは,当初,東京丸の内および大手町エリアだけ。同社は現在,自身でリング型の光ファイバ網を都内に敷設している最中。丸の内地区のファイバ・リングの敷設はほぼ終わり,2001年夏までには,新宿および品川地区にも新たなリングが加わり,各リング間での通信も可能になる。

 2001年1月には,新たなメニューとして100Mビット/秒イーサネットや155Mビット/秒品目を加えるほか,インターネット接続サービスも始める予定である。

(米田 正明=日経コミュニケーション)