PR
 インターネット総合研究所,NEC,松下電器産業の3社は11月6日,11月末にもブロードバンド(高速・広帯域)時代に向けた新会社を設立すると発表した。会社名は,「ブロードバンド・エクスチェンジ」(略称,BBX)。ブロードバンド・アクセス回線向けのコンテンツ配信事業などを提供する。

 BBXは通信事業者やコンテンツを持つ企業向けに,映像などの大容量コンテンツをブロードバンド回線で配信するために必要なサービスを提供する。まず,CATV事業者やxDSL(digital subscriber line)事業者などブロードバンドのアクセス回線を提供する通信事業者のネットワークと,コンテンツ配信サーバーが設置してあるデータ・センターとの間を結ぶ高速インフラを構築する。さらに,コンテンツを配信する際のユーザー認証,課金などのシステムも提供する。

 BBXの資本金は1億円。インターネット総合研究所が50%。NECが35%,松下電器産業が15%を出資する。当面は企画会社として活動し,2001年5月までに事業会社に移行する。NECの「BIGLOBE」や松下電器産業の「Panasonic Hi-HO」といったインターネット接続サービスのブロードバンド・ユーザー向けにも,BBXを利用したコンテンツ配信サービスを提供する見通しである。

 同様の事業は,ソニー,トヨタ自動車,東京急行電鉄が設立した「AII企画」や,CATV大手のジュピターテレコムが出資する「アットホームジャパン」などが実験やサービスを展開中。両社とも資本関係がある企業を中心に,CATV事業者やコンテンツ保有者と接続を始めている。今後BBXも,コンテンツを保有する企業や,ブロードバンド回線を提供する通信事業者に利用を働きかけていく。ただし,「特定の通信事業者などに限定せずに,オープンで中立的な立場で提供していく」(インターネット総合研究所の藤原洋所長)ことを強調している。

(中川 ヒロミ=日経コミュニケーション)

(IT Pro注:◎関連記事
「インフラが整えばブロードバンド用コンテンツは出てくる」,共同出資で新会社を設立するインターネット総研,NEC,松下電器の思惑
◎BizTechでの関連記事
IRIなど,広帯域ネットワーク構築目指す企画会社設立