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 インターネットのドメイン名やIPアドレスの割り当て方針を決定する国際組織ICANN(internet corporation for assigned names and numbers)は米国時間の11月16日に開かれた理事会で,新たに7つのトップ・レベル・ドメイン名空間を追加することを決めた。追加するのは「biz」,「info」,「name」,「pro」,「aero」,「coop」,「museum」。

 このうち,bizとinfoの二つは,これまで一般に割り当てられていた「com」,「net」,「org」に追加される汎用ドメイン名となる。その他は用途と登録者の条件が想定されており,例えばnameは個人用,proは医者や法律家などの専門家向け,aeroは航空業界など登録のための条件を設定して運用される見込みだ。

 また,それぞれの文字列について「レジストリ」と呼ばれる登録情報の管理業務を担当する組織の候補も決まった。それぞれの文字列につき1社ずつ選ばれており,bizは米JVチーム,infoは,米アフィリアスに運用権が与えられることになりそうだ。アフィリアスは現在,comドメイン名の登録代行業者(レジストラ)が結成した組織である。今後,レジストリ候補に選ばれた企業はICANNと細かな運用方針に関する協議に入り,12月末までに最終的な委託契約を結ぶ予定。調整が順調に進めば,2001年春をめどに新しいドメイン名の利用が可能になる。アフィリアスには,国内からインターキューと国際調達情報のレジストラ2社が参加している。

 レジストリとは,登録代行業者(レジストラ)を通してユーザーからドメイン名登録の申請を受け付け,一元的に登録,管理する役割を果たす企業。現在,com,net,orgの三つのドメイン名は米ベリサインの子会社であるネットワークソリューションズ(NSI)の1部門,ベリサイン・グローバル・レジストリが担当している。

 ICANNは,新ドメイン名のレジストリに立候補する企業を8月から募集していた。日本からはKDDIの子会社であるKDDインターネットソリューションズ(KDDISOL)が立候補していたが,候補には選ばれなかった。KDDISOLによると,レジストリ候補に選ばれた企業は欧米諸国に偏っており,地理的な公平性が保たれないとして,ICANNに再考を促すことも検討している。