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 NTT東西地域会社は12月中に,試験サービスとして提供中のADSL(asymmetric digital subscriber line)サービスを本サービスに移行させる。本サービス化と同時に新メニュー「フレッツ・ADSL」を追加,通信速度をこれまでの512kビット/秒から1.5Mビット/秒に高速化する。開始時期や料金などの詳細は,12月12日に発表する。

 これまでNTT地域会社は,試験サービスとして「ADSL接続サービス第1種サービス」を提供してきた。提供エリアは,東京都は6局,大阪市は5局のNTT局のカバー・エリアに限定している。このADSL接続サービス第1種サービスを12月中に本サービスに移行して,同時にフレッツ・ADSLを追加する。

 ADSL接続サービス第1種サービスとフレッツ・ADSLの違いは,インターネット接続事業者(プロバイダ)とADSL回線の接続場所である。ADSL接続サービス第1種サービスでは,NTT加入者交換局で接続していた。一方,フレッツ・ADSLでは定額ISDNサービス「フレッツ・ISDN」と同様に,NTT地域会社の「地域IP網」で中継して各県1カ所の相互接続点でプロバイダとつなぐ。プロバイダにとってフレッツ・ADSLは,多くのトラフィックをまとめて受け取れるため,コストを抑えて提供しやすいのがメリットだ。ADSL接続サービス第1種サービスの提供も続けるが,今後はフレッツ・ADSLが主流となる見通しである。

 そのフレッツ・ADSLでは,試験サービス時よりも通信速度を高速化する。下り(NTT局からユーザー宅方向)は最大1.5Mビット/秒,上りは最大512kビット/秒となる。ADSL接続サービス第1種サービスでは,下りが512kビット/秒,上り224kビット/秒であった。試験サービス時に多くのユーザーに1.5Mビット/秒通信を実現できたため,高速化に踏み切ったと見られる。

 本サービス開始後は,急速に提供エリアの拡大を進める。NTT東日本の場合,12月中に東京都23区内の12局のエリアで開始して2001年3月までに全域に広げる。2001年3月から神奈川県,千葉県,埼玉県の各県の一部,2001年4月から栃木県,群馬県,長野県の各県の一部地域で提供を開始する予定。その後,順次提供エリアを拡大する。NTT地域会社のエリア拡大と高速化により,xDSLサービスの普及が加速しそうだ。

(中川 ヒロミ=日経コミュニケーション)