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 インターネットマルチフィードは12月13日,光クロス・コネクタを使ったIX(internet exchange)の実験計画を発表した。従来より1000倍程度高いテラ(1000G)ビット級のスループットの実現を目指す。2001年4月から接続実験を開始し,2002年中に商用サービスの開始を目指す。

 IXは,インターネット接続事業者(プロバイダ)同士の相互接続地点。複数のプロバイダが回線をLANスイッチに接続してトラフィックを交換するのがIXの一般的な利用方法。スループットは接続するLANインタフェースの速度に依存する。実用化されているインタフェースで最も速いのはギガビット・イーサネットで,現在の最高速度は1Gビット/秒にとどまっている。また,複数の相手に接続するのに1本のLANインタフェースを用いるため,接続相手によって速度を変えるといった制御も難しい。

 実験では,光信号をそのまま交換する光クロス・コネクタを用いる。プロバイダは接続相手のプロバイダごとに周波数の異なる光信号を使い分け,1本の光ファイバに多重して光クロス・コネクタに接続する。この技術で,合計でテラ・ビット/秒単位までの高速化を実現する。同時に,接続相手ごとに設定速度を変えることも可能になる。

 プロバイダとして実験に参加するのは,インターネットイニシアティブ(IIJ),NTTコミュニケーションズ,NTTデータ,NTTPCコミュニケーションズ,NEC,富士通の6社。東京都千代田区大手町の3拠点に光クロス・コネクタを設置する。3拠点間は光ファイバで接続し,障害時の迂回なども検証する。

(阿蘇 和人=日経コミュニケーション)