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 新興第一種電気通信事業者のフュージョン・コミュニケーションズは1月10日,全国一律3分20円の料金で市外電話サービスを4月1日から開始すると発表した。全国一律料金を設定する電話サービスは日本で初めて。料金も格安で,他社の既存サービスと比較して最大77%安くなる場合がある。1月10日から登録が始まった電話会社選択サービス「マイライン」の台風の目となりそうだ。

 フュージョンは,同社の市外電話ユーザーを対象にインターネット接続サービスも提供する。月額200円の定額料金を支払うと,電話代を含めて3分10円で利用できる。さらに,電話会社固定サービス「マイラインプラス」を申し込んだユーザーは,定額料金も不要になる。

 一方,企業ユーザー向けには同じ4月1日から全国一律料金の着信者課金サービスを開始する。専用線やIP-VPN(仮想閉域網)などのデータ通信サービスも4月中に順次追加していく方針だ。

 このほか,国際電話サービスにも6月ころに参入する計画を持つ。料金は未定だが,「参入するからには市外電話サービスと同様に,他社の既存サービスの半額以下を目指したい」(フュージョンの角田忠久社長)と意欲を見せる。

 フュージョンがこれほどの低料金で参入できる秘密は,同社のサービス・ネットワークにある。高価な局用交換機を使わず,ルーターなど汎用的なIP機器で構築してコストを大幅に抑えた。

 フュージョンの料金は3分単位のため,1分だけ話しても20円かかるが,それでも料金の割安感は圧倒的。既存の電話会社の反応は,今のところ「他社の動きを見ながら検討する」(KDDI)とするにとどまるが,どのような対抗策を打ち出してくるか注目される。

(島津 忠承=日経コミュニケーション)