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 ネットワークなどのインフラ測定機器を販売するエンピレックスは,IP網を擬似的に再現できる装置「PacketSphere」を2月26日に出荷する。装置本体を通過するIPパケットに対して,パケット損失,遅延,ゆらぎなどを発生させる機能を持つ。価格は,10BASE-T/100BASE-TX対応インタフェースを備えた場合で668万円,ギガビット対応のインタフェースを備えた場合で1006万円。

 PacketSphereは,ネットワークの通信品質にかかわる現象を再現することで,ネットワーク機器の処理性能を測定する。例えば,VoIP(voice over IP)ゲートウエイの場合,PacketSphereを通過する音声パケットのゆらぎを制御して,VoIPゲートウエイが持つゆらぎ吸収バッファの処理性能を測れる。

 同様な機能を持つ製品には,イスラエルのラドコムの「Internet Simulator」,米スパイレント・コミュニケーションズの「IP WAVE」があるが,これら2製品はいずれもソフトウエア製品。一方,PacketSphereは,ネットワーク機器向けの専用プロセッサを搭載した専用装置。「ハード化したことで,内部処理の高速化と安定化が図れ,ギガビット級のインタフェースを搭載できた」(エンピレックスの山嵜賢一セールスマネージャ)。

 エンピレックスは,OC-3/OC-12とさらに高速なインタフェースを出荷する予定である。PacketSphereの本体は,インタフェースを差し替えられるシャーシ型のきょう体を採用している。また,本体はパケット分析アプリケーションなどを組み込める仕様となっている。2001年6月には,IP網を擬似的に再現しながらも,擬似的なIPパケットを生成して回線に負荷をかけられるアプリケーションを出荷する。さらに,OC-3/OC-12などの高速インタフェースは,主にルーターの処理性能の測定する用途が多いことから,ルーティング・プロトコル向けの分析アプリケーションを出荷する計画だ。

(加藤 慶信=日経コミュニケーション)