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 ボーランドは2月27日,分散アプリケーションを構築するためのCORBA(common object request broker architecture)に準拠したORB(object request broker)ミドルウエアの新版「VisiBroker 4.5 for Java」を出荷する。価格は開発ライセンスが開発者1人当たり27万円から,実稼働時のライセンスがサーバー1CPU当たり37万5000円から。J2EE(Java 2 platform, enterprise edition)準拠の同社製アプリケーション・サーバー製品「AppServer 4.5」と合わせて出荷する。

 新版での主な機能強化点は二つある。一つは,CORBAオブジェクト同士がファイアウォールを越えて双方向に非同期通信するための標準コネクション管理方法の一つである「Bi-directional GIOP(general inter-ORB protocol)」を使える点。もう一つは,JavaのプログラムとCORBAオブジェクトとの連携機能をサーバー側に持たせたことである。

 CORBAの通信では,クライアントからリクエストがあった場合にサーバーが結果を返す通信に加え,クライアントからのリクエストを受けなくてもサーバーからクライアントに通信する場合がある。ただし後者の通信では,クライアントとサーバー間にファイアウォールがあると,通信相手となるオブジェクトを相互に特定できないなどの問題がある。そこで,Bi-directional GIOPでは,いったんファイアウォール外部のクライアントの要求によって張ったコネクションをサーバーが維持・管理。このコネクションを使うことでクライアントからサーバーだけでなく,サーバーからクライアントにGIOPメッセージを伝えることができるようにした。

 もう一つの機能強化点であるJavaプログラムとCORBAオブジェクトの連携は,トランスポート層プロトコルにIIOP(internet inter-ORB protcol)を利用してEJB(enterprise Java beans)のオブジェクト間通信プロトコルRMI(remote method invocation)を流す「RMI over IIOP」への対応で実現する。新版では,VisiBroker側でRMI over IIOPを使えるようにした。これにより,VisiBroker側にあるC++で記述したCORBAアプリケーションから,EJBを呼び出すことができるようになる。

(日川 佳三=日経コミュニケーション)